総領の甚六
そうりょうのじんろく
表現
標準
first born, least clever
文例 · 用例
」 正にその通り、総領の甚六と、利発な妹とであったのだ。
— 長谷川時雨 『議事堂炎上』 青空文庫
あたしは、アンポンタンと呼ばれ、総領の甚六とよばれ、妹の色の白さに対して烏とよばれ、腺病質ででもあったのか、左の胸がシクシクして何時もそっと揉んでいたが、十二三には、祖母を揉みに毎日くる小あんまに、叩いてもらうほど苦しかったので、母は、机にギッシリと胸を押しつけてばかりいるからだと怒ってもいた。
— 長谷川時雨 『渡りきらぬ橋』 青空文庫
怖ろしい兄弟ここの家の名前人は総領の甚六がなつてゐる。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
背もいちばん高いし、ぜんたいがおっとりしていて、いつか十太夫が土田に、女でも総領の甚六というのかな、と訊いたことがあるし、妹の二人はかげで「ぐず」と云っているそうであった。
— 山本周五郎 『饒舌り過ぎる』 青空文庫
曹丕は親の目から見ても、篤厚にして恭謙、多少、俗にいう総領の甚六的なところもあるが、まず輔弼の任に良臣さえ得れば、曹家の将来は隆々たるものがあろうと、重臣たちにもその旨は遺言されてあった。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫
作例 · 標準
長男だからといって、必ずしも優秀とは限らない。まさに総領の甚六だね。
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会社を継いだ兄は、周りの助けがないと何もできない総領の甚六だった。
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彼は総領の甚六と言われているが、実は裏でかなりの努力をしている。
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