徒跣
かちはだし
名詞
標準
文例 · 用例
私が徒跣になつて小さい子供のやうに走り廻るので病室の人達は笑つてゐた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
既に倒れたる帝座は、又起ちてペトルスの椅子(法皇座)となり、天下の王者は徒跣してこゝに來り、その下に羅拜せり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
五百石の殿様と吉原の花魁がこの雨の中を徒跣足で落ちて来るとは、よくよく思い合っていればこそで、ただひと口に無分別のふしだらのと悪くばかり言う訳にもいくまい。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
あるは、木履を曳き悩み、あるは徒跣に音を窃み、忠々しくも、いそしみて、古く仕ふるはした女か。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
あるは、木履を曳き惱み、あるは徒跣に音を竊み、忠々しくも、いそしみて、古く仕ふるはした女か。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
徒跣のまゝ追つ駈けて行つて閉まつた枝折戸で行き詰まつた子供を、既事で引き捉へようとした途端、妻は身を躍らして自分を抱き留めた。
— 嘉村礒多 『崖の下』 青空文庫
俗皆徒跣、以蹲踞爲恭敬。
— 范曄 『後漢書倭傳』 青空文庫
放免付左右手於、徒跣問之、云云。
— 喜田貞吉 『放免考』 青空文庫