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質受け

しちうけ
名詞
1
標準
文例 · 用例
毎年一回昇給するその翌日は、必ず洋服を着変えて出社し、「おかげをもちまして質受け出来ました」と真夏にわざと冬服である。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
もとよりヤリクリをして、狡辛く世を送っているものだから、嵌め込む目的がない時は質に入れたり、色気の見える客が出た時は急に質受けしたり、十余年の間というものは、まるで碁を打つようなカラクリをしていたその間に、同じような族類系統の肖たものをいろいろ求めて、どうかして甘い汁を啜ろうとしていた。
幸田露伴 骨董 青空文庫
もとよりヤリクリをして、狡辛く世を送つてゐるものだから、嵌め込む目的が無い時は質に入れたり、色気の見える客が出た時は急に質受けしたり、十余年の間といふものは、まるで碁を打つやうなカラクリを仕てゐた其の間に、同じやうな族類系統の肖たものをいろ/\求めて、何様かして甘い汁を啜らうとして居た。
幸田露伴 骨董 青空文庫
あるとすれば身から出た錆か、冬物の質受け、もしくは病気等いう内側から湧いた照り降りである。
夢野久作 街頭から見た新東京の裏面 青空文庫
「ところで女の一張羅を質受けして……」まで想つた時、まざ/\と妊娠×月の女の姿が写つた。
牧野信一 白明 青空文庫
早速質受けを頼んだ。
葛西善蔵 浮浪 青空文庫
私は太宰さんを初めて訪ねるに際して、その袷を着て行きたいと思ったが、質受けの金の都合がつかなかった。
――太宰治のこと 風貌 青空文庫
やつと工面して、冬物を質受して、妹を訪ねる、子の結婚について相談するために!
種田山頭火 其中日記 青空文庫