教室内
きょうしつない
名詞
標準
文例 · 用例
「いいや、本当も本当、先生が自分で遇ってきた出来事なんだ」 この会話で教室内の空気がちょっと鎮まった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
バルコニーから窓越しに教室内をねらっている。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
純然たる科学の基礎に立脚して編み出されました、劃時代的の新学理に相違ありませぬ事は、正木先生がこの教室内に、世界に類例の無い精神病の治療場を創設されまして、その学説の真理である事を、着々として立証して来られました一事を見ましても、たやすく首肯出来るので御座います。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
私は事情あって、在学中に結婚しましたが、自宅から大学へ通う時間が惜しいので、主任教授の許可を得て、教室内の一室に夫婦で止宿させて貰いました。
— 小酒井不木 『人工心臓』 青空文庫
夏の暑さと教室内の静かな活動とはお互いに作用しあって、ふと気がついてみると、いつか頭の中は休みない蝉の声ばかりになっているような気のする時もある。
— 宮本百合子 『鏡の中の月』 青空文庫
南京路辺の雑踏中のアパートの上層で、他地から移ってきた大学分校の授業が続けられてるのは、種々の事情上やむを得ないことであるとしても、北京路辺の元からある小学校などでは、隣家の裏口の洗濯の音が、教室内にまで遠慮なく飛びこんで来るのがある。
— 豊島与志雄 『上海の渋面』 青空文庫
その一団の中には、ふだん馬田と親しくしている生徒たちの顔が幾人かならんでおり、馬田は教室内ではあったが、すぐその近くの窓ぎわに席を占めていたのである。
— 第四部 『次郎物語』 青空文庫
その頃、我々学生は昼の弁当を教室内で食べる規則となっていたのであるが正午の時間がくると学生らは、その規則を守らないで弁当箱を校庭へ提げ出し、さらに校庭を囲んだ土手を越えて利根の河原へ繰り出したものだ。
— 佐藤垢石 『わが童心』 青空文庫