インバネス
インバネス
名詞
標準
Inverness (coat, cape)
文例 · 用例
向合て立つたのは細目の痩形、鼻下に薄い八字を蓄へて金縁の眼鏡が光る、華奢のステツキに地を突いて、インバネスの袖を氣にしながら對手が惡いと見て、怯氣た體、折折無氣味|相に、眼を轉じて前後を竊視する。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
その男は日に焦けた顔にチョッピリと黒い髭を生やして、薄鼠色のインバネスを着ていたが、新しい麦稈帽を阿弥陀に冠り直しながら、昂作の顔を覗き込んだ。
— 夢野久作 『童貞』 青空文庫
紳士がインバネスの小脇に抱え直したステッキの尖で弾かれるのを危がりながら、後に細身の青年が随いていた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
鼠色のインバネスを羽織つた商人風の、頬骨の尖がつた若い男があわただしく車室へはいつて來た。
— 南部修太郎 『女盗』 青空文庫
三人の紳士の隣に腰掛けたインバネスの男は腕を組んだまま、頭を硝子窓にもたせかけてゐる。
— 南部修太郎 『女盗』 青空文庫
「しつかりは覺えとらんが、鼠のインバネスを着た、二十六七の、頬骨の高い男だつたよ。
— 南部修太郎 『女盗』 青空文庫
』 親類の一人、インバネスを着た男が真前に立つて、皆ぞろ/\と帰つた。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
午前中でも人出は相当に多く、水を流した舗石の上を、袖外套を着て子供を連れた下町の人や、インバネスを着てステッキをついた山の手の人や、間に混って蛾のように眉をひいた洋装の娘も泳ぐようにして通って行きます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
探偵は、雨の降る夜に黒いインバネスを羽織って現場に現れた。
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祖父が愛用していたインバネスは、今も大切にクローゼットに保管されている。
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劇中の主人公が着ていたインバネスが、レトロな雰囲気によく合っていた。
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