璞
はく
名詞
標準
文例 · 用例
鑛山の如きは特殊の鑛物を包有せるもので、おのづから平々凡々の尋常一樣の山とは異なるのであるから、氣もまたおのづからにして各氣あれば銅ありなどといふことを記して居るといふ望氣經もあれば、採鑛|取璞の事をも記した天工開物の如き書にも些少ながら望氣の事が載つて居たと記憶して居る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
理は元来、璞玉(宝石の原石)の中に通っている「すじ」に従って解き分けて之を治める意味で、「理」と「治」とは畳韻の字である。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
三村三益、名は璞、字は季※、一に道益と称した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
托君及弟璞輔於慊堂松崎先生。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
弟|璞輔は慊堂日暦の百助である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
次第に璞から玉が出来るように、記憶の中で浄められて、周囲から浮き上がって、光の強い、力の大きいものになっている。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
どんな忙しい暮らしをしていても、本能のように、肌に垢の附くような事はしていなかった娘ではあるが、意識して体を磨くようになっているきのうきょうに比べて見れば、爺いさんの記憶にあるお玉の姿は、まだ璞のままであった。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
『広益俗説弁』その他に、この事、『稗海』に、晋の趙固の馬、病みしを郭璞の勧めにより猴と馴れしめて癒えたとあるに基づくといえど、『梅村載筆』には猿を厩に維ぐは馬によしという事、『周礼註疏』にありと記す。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫