人騒がせ
ひとさわがせ
形容動詞名詞
標準
person that annoys or causes trouble
文例 · 用例
「いや、まったく人騒がせの小判だ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
新券のインフレになる」「結局金融措置というのは人騒がせだな」「生産が伴わねば、どんな手を打っても同じだ。
— 織田作之助 『郷愁』 青空文庫
殊に飛んでもない人騒がせをしたことを、非常に恐縮しているらしい彼のおとなしい態度が諸人の感情をやわらげた。
— 岡本綺堂 『深見夫人の死』 青空文庫
Kの町から乗った人もあり、Fの町で降りた人もあったが、いずれも平穏無事で、なんの人騒がせをも仕出来さずに終ったので、わたしはひそかに失望しながら車外をぼんやり眺めていると、Fの駅の改札口をぬけて、十四、五人の乗客がつづいて出て来た。
— 岡本綺堂 『深見夫人の死』 青空文庫
それは長い間、島に暮らしていて、海や空を毎日ながめていたので、自然に一種の天気予報をおぼえたのだということですが、それはほんとうか、それとも人騒がせのまぐれあたりか、確かなことは判りません。
— 海坊主 『半七捕物帳』 青空文庫
惟光は源氏が人騒がせに居所を不明にして、一日を犠牲にするまで熱心になりうる相手の女は、それに価する者であるらしいと想像をして、当然自己のものになしうるはずの人を主君にゆずった自分は広量なものだと嫉妬に似た心で自嘲もし、羨望もしていた。
— 夕顔 『源氏物語』 青空文庫
「これはただ今考えついたことではなかったのですが、昨年の悲しみがありました時、すぐにそういたしましては人騒がせにもなりますし、それでまた私自身も取り乱しなどしてはと思いまして」 例の命婦がお言葉を伝えたのである。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
「およっちゃんは人騒がせに何を言ったんだろう。
— 岡本綺堂 『蜘蛛の夢』 青空文庫
作例 · 標準
夜中に大声で火事だと叫ぶなんて、本当に人騒がせな酔っ払いだ。
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誤報メールで避難訓練が始まってしまい、全く人騒がせなシステムミスだ。
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彼はいつも大げさな嘘をついて周囲を混乱させる、人騒がせな男だ。
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