祖孫
そそん
名詞
標準
文例 · 用例
その後、そこもととこうして起居をおなじうすることに相成ったのも、奇縁と申せば奇縁じゃが、これも水火の霊、すなわち祖孫六の手引きであろうと、わしは、ゆめおろそかには思いませぬ」 老人がポツリと口をつぐむと……沈みゆく夜気が今さらのごとく身にしみる。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
博士は又元右衞門がやつと滿十四歳餘りのツネに、壻養子を取らせた事實を擧げ、法律上女子の婚姻適齡は滿十五歳であるのに、適齡にも達せぬ少女を強いて結婚せしむるなどは、甚しくツネの人格を無視した所業で、かかる人格無視が、祖孫相|鬪ぐ樣な、家庭の悲劇の主なる原因となると注意して居る。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
古き法律では、父子の關係――元右衞門とツネとは祖孫であるが、後者が前者の跡取りである以上、父子の關係である――は絶對で、その間に殆ど是非を論ずる餘地を存せぬ。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
家と物語と 佐藤庄司祖孫三代の忠節ということも、やはり単なる武士道の典型という以上に、これを聞いて感動する人が多かったことが想像される。
— 柳田国男 『雪国の春』 青空文庫
……ではご老台が、進んでその難におもむいて下さるとか」「国祖孫堅将軍以来、重恩をこうむって、いま三代の君に仕え奉るこの老骨。
— 赤壁の巻 『三国志』 青空文庫
呉祖孫堅以来仕えてきた譜代の大将であり、しかも武勇はまだ少しも老いを見せていない。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫