鬱勃
うつぼつ
形容詞-たる副詞-と
標準
pent-up (energy, enthusiasm, etc.)
文例 · 用例
而してそれらの新しい主義主張は、何か新しく云ひたいことが鬱勃とした所から発生してゐるといふよりも、事態の貧窮を救済しようとて案出されるもののやうである。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
卑俗低調の下司趣味が流行して、詩魂のない末流俳句が歓迎された天明時代に、独り芭蕉の精神を持して孤独に世から超越した蕪村は、常に鬱勃たる不満と寂寥に耐えないものがあったろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
かの子 それは時代が非常に便利になったから何となく新しくあろうという憧憬が青踏社時代の様に鬱勃としていません。
— 岡本かの子 『新時代女性問答』 青空文庫
たとえばその鬱勃としたものが、手軽に云えば髪形の上や服装の上などに通け口が出来ているでしょう。
— 岡本かの子 『新時代女性問答』 青空文庫
かの子 一面から云えば非常にもの分りのいい新鮮らしい女性が多い様に見えるけれど、それは近代の女性に許されている可成の自由と、女性そのものの普遍化された新味から来る自負心とであって、内容そのものは真の創造や鬱勃たる熱情に乏しいと思います。
— 岡本かの子 『新時代女性問答』 青空文庫
」というような鬱勃の雄心を愛して居られたのではないかと思われます。
— 太宰治 『兄たち』 青空文庫
男性には剛健の肉体、鬱勃たる勇気、不撓不屈の精神、鋭敏な決裁能力などが盛り上って来ます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
で蕭然たるうちに物皆|萠ゆる生氣は地殼に鬱勃としてゐる。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
作例 · 標準
例句