放蕩息子
ほうとうむすこ
名詞
標準
good-for-nothing son
文例 · 用例
その何ですとさ、会社の重役の放蕩息子が、ダイヤの指輪で、春の歌留多に、ニチャリと、お稲ちゃんの手を圧えて、おお可厭だ。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
更にまた一夜に百金を散じた昔の榮華を思出して飢と疾とに顫きながら斃れた放蕩息子の果もあツたらうし、奉ずる主義の爲に社會から逐はれて白い眼に世上を睨むでのたうちすだけの資格があツたのだ。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
やうやく放蕩息子の境から脱して、新家庭でもつくつて、理想的にやらうとしてゐるのだらう。
— 田山録弥 『エンジンの響』 青空文庫
一人は私の眼の前にいるドリアングレーのような美青年で最う一人は酒井男爵家の放蕩息子の忠直であった。
— 国枝史郎 『温室の恋』 青空文庫
町内きつての縹緻よしなので、そんぢよ其辺の放蕩息子がそれとなく言ひ寄るが、娘はてんで見向きもしなかつた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
関野氏は学者となつて、こんな美しい娘の木乃伊を鑑定するよりも、いつそ放蕩息子となつて、生きたこの娘の唇に触れたく思つたらしかつた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
例の放蕩息子を迎えた父のように、いかなる愚人、いかなる罪人に対しても弥陀はただ汝のために我は粉骨砕身せりといって、これを迎えられるのが真宗の本旨である。
— 西田幾多郎 『愚禿親鸞』 青空文庫
つまり彼は親が放蕩息子を嘆き、教師が劣等生を嘆くように、既婚者を嘆くのである。
— 戸坂潤 『友情に関係あるエッセイ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は親の財産を食い潰す放蕩息子だったが、ある日突然改心した。
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親は放蕩息子に何度も忠告したが、聞く耳を持たなかった。
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彼は家族にとって、ずっと放蕩息子であり続けた。
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