有りける
ありける
表現形容詞-語幹
標準
said
文例 · 用例
御堂は狭からぬに灯は蛍ほどなり、灯の高さは高し、互の程は隔たりたり、此方を彼方は有りとも知らず、彼方を此方は能くも見得ねば、西行は只我と同じき心の人も亦有りけるよと思ふのみにて打過ぎたり。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
足かけ四年で師の春満は死んだが、平田|篤胤は玉襷の中で、荷田の門の人も多かりしと聞ゆる中に、一人ぬけ出て、その正意をば得られてぞ有りける。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
其比は牧那渡の橋は無くて、上下往来の大道は金宮の麓よりぞ有りける。
— 伊波普猷 『浦添考』 青空文庫
そして放免の或る者が雑色と呼ばれる身分のものになっていた事は、前引「今昔物語」の「詣鳥部寺女値盗人語」に、鳥部寺で参詣の婦人を強奸し、その衣服を剥ぎ取った雑色男が、「もとに侍にて有りけるが、盗して獄に居る後、放免になりにける者なり」とあるによって知られる。
— 喜田貞吉 『放免考』 青空文庫
(七)やけどを治する呪術「さる沢の池のほとりに有りけるがあじかの入道をふてこそ入れ」この歌を三遍よみ、やけどの所を口にて吹くまね三度して、また、そこを足にてふむまね三度すべし。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
深き山にはかゝる者も有りけるよとて、細井知慎語れり(『視聴草』第四集巻六所録「荻生徂徠手記」)。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
斯る深山に入りてみやびたるわざに心をこらす少女の心のうちを思うにいとなつかしく今|迄は只いとわしき者にのみ思いし外国人の中にかかるやさしきもありけるよと心にくき事限りなし。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
傾きし月の光にすかし見ればかねて見知りし大入島の百合という小娘にぞありける。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日有りけるについて考えている。
有りけるという言葉は日本語で重要だ。
彼は有りけるの意味を理解している。
この文には有りけるが含まれている。