灘
なだ
名詞頻度ランク #18158 · 青空 354 例
標準
open sea
文例 · 用例
灘をこえて、水が静かになると、両方の岸を見廻すだけの余裕が出てくる、河原には材木を伐り出す小舎がある、岩石は上流の花崗岩と違つて、小さな褶曲や白や褐色の岩脈が、横に帯をしめたやうな、筋を入れたのが、美しく見える。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
ことに瀬戸内海のように外洋との通路がいくつもあり、内海の中にもまた瀬戸が沢山あって、いくつもの灘に分れているところでは、潮の満干もなかなか込み入って来てこれを詳しく調べるのはなかなか難しいのです。
— 寺田寅彦 『瀬戸内海の潮と潮流』 青空文庫
このような訳ですから広い灘と灘を連絡する海峡の両側の海面の高さが時刻によって著しく違うようなところも出来ます。
— 寺田寅彦 『瀬戸内海の潮と潮流』 青空文庫
同じ筆法で行けば弘安四年六月三十日から七月一日へかけて玄界灘を通過した低気圧は我邦の存亡に多大の影響があったのである。
— 寺田寅彦 『戦争と気象学』 青空文庫
スペイン女が、ヴェリストのアメリカ女が、権能を知る英国女が、ユーモアを感じさせるロシア女が、流行の尖端を自覚した日本女が、弛緩したような朝鮮女が、ニグロの女が、そしてノラの属する混血種の支那女が黄浦灘を横切って蘇州路へ、北京路へ、南京路へと立ち去って行く。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫
灘山の端を月はなれて雲の海に光を包めば、古城市はさながら乾ける墓原のごとし。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
また其の岬を大蛇灘が巻いて、めぐつて、八|雲崎、日暮崎、鴨崎、御室、烏帽子岩、屏風岩、剣岩、一つ一つ、神が斧を打ち、鬼が、鉞を下した如く、やがては、巨匠、名工の、鑿鏨の手の冴に、波の珠玉を鏤め、白銀の雲の浮彫を装ひ、緑金の象嵌に好木奇樹の姿を凝らして、粧壁彩巌を刻んだのが、一|目である。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
折から雨のあとの面打沈める蒼々漫々たる湖は、水底に月の影を吸はうとして、薄く輝き渡つて、沖の大蛇灘を夕日影が馳つた。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
作例 · 標準
漁師たちは、今日も大漁を願って荒れる灘へと船を出した。
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遠く水平線に見える船は、広い灘をゆっくりと進んでいく。
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夏の灘は波も穏やかで、海水浴客で賑わっていた。
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ウィキペディア
灘(なだ)とは、海流と潮流が速い所または風浪が激しく航行が困難な海域。洋とも書き表される。ただし、波の荒い水域だけでなく沿岸の水域や航海水面を指す場合もある。
出典: 灘 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0