涼やか
すずやか
形容動詞
標準
refreshing
文例 · 用例
父に聞いた九淵のはなし、友が訳した希臘の狂詩――水中に潜む渾沌未分の世界……「どうでもいいわ」……小初はすべてをぶん流したあとの涼やかさを想像した。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
涼やかな娘らしい声と、邪気のない、一本気な心の底が、見通せるような女性なので、微笑と共に肯いてみせた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
風はまことに涼やかで、私のおっぱいが一貫目もあるほど重い。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
涼やかな往来を楽隊が行く。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
貧弱な運命といふものが、眼にはみえないけれども、軒の風鈴のやうに風のまにまに涼やかに鳴つてゐる。
— 林芙美子 『愛する人達』 青空文庫
涼やかな軟風にさざなみを立てている不忍池畔の池添い道を、鉄色無地の羽二重の着流し姿に、橘の加賀紋をつけた黒い短か羽織茶色の帯に、蝋塗細身の大小の落し差し、編笠にかくれた面立は解りませぬが、年のころは三十あまりと思われるのが、只一人、供もつれず、物思いがちにブラリブラリと逍遙っておりました。
— 三上於兎吉 『艶容万年若衆』 青空文庫
光線の工合で樫や青木やの葉の茂みが藍のこい緑に重なって見える間に、乙女椿の桃色の花が、平常よりはこれもいくらか、涼やかなかっちりと少しやきものめいたつめたさで大変美しい。
— 一九四三年(昭和十八年) 『日記』 青空文庫
涼やかなる彼女の眼か。
— 清水紫琴 『一青年異様の述懐』 青空文庫
作例 · 標準
夕立の後の涼やかな風が、火照った体にとても心地よく感じられた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「彼女の涼やかな目元を見ると、心が洗われるような気がするよ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
風鈴の涼やかな音色が、日本の夏の暑さをひととき忘れさせてくれる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview