何か無しに
なんかなしに
副詞
標準
casually
文例 · 用例
而も下りたとして、私はその埃りの道に困るだけのことになるかも知れない、――回想的な気持でなんかなしに暮すことこそ、濃い回想を抱くことにもなるのであらうから、なまなか昔ゐた所をも一度なんと思つて下車することは多分愚劣であらうが、下車するであらう……。
— 〔私が貧乏で〕 『夏』 青空文庫
けれどもその考へを押し進めてこちらの気持ちを考へることなんかなしに直ぐ自身の方に引き戻して愚痴にしてしまふのです。
— 伊藤野枝 『従妹に』 青空文庫
面倒くさい調査なんかなしに。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
医学なんかなしに生きてゆけなければならない」と。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫