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名詞
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標準
文例 · 用例
衣は雨にれたらんが如し。
伊藤左千夫 滝見の旅 青空文庫
道の真中は乾いているが、両側の田についている所は、露にしとしとにれて、いろいろの草が花を開いてる。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
民子は雑巾がけをしてからうっかり忘れてしまって、蓆を入れずに野へ出た処、間がわるくその日雨が降ったから、その蓆十枚ばかりをらしてしまった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
「家は腰高の塗骨障子を境にして居間と台所との二間のみなれど竹の縁の外には聊かなる小庭ありと覚しく、手水鉢のほとりより竹の板目には蔦をからませ、高く釣りたる棚の上には植木鉢を置きたるに、猶表側の見付を見れば入口の庇、戸袋、板目なぞも狭き処を皆それぞれに意匠して網代、船板、洒竹などを用ゐ云々」。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
さうしてびしよびしよにれてしまつた。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
影も からだも 生活も 悲哀でびしよびしよにれてしまつた。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
私は貧乏を見たのですこのびたびたする雨氣の中にずつくりれたる 孤獨の 非常に厭やらしいものを見たのです。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
瞳をひらけば瞳は追憶の情侈になづんでれるやうだ。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫