百錬
ひゃくれん
名詞
標準
well-tempered
文例 · 用例
右手に提げたる百錬鉄の剣は霜を浴び、月に映じて、年紀古れども錆色見えず、仰ぐに日の光も寒く輝き候。
— 泉鏡花 『凱旋祭』 青空文庫
然も国民的自覚の大意力は凝つて百錬の氷鉄の如く、発して焦天の大火焔の如く、旗裂けて怯まず、馬倒れて屈せず、剣折れて撓まず、砲弾と共に躍進して遂に随所に凱歌を奏し得たり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
彼は面に紅を潮して輕く會釋し、その天然の美音もて、百錬千磨したる抑揚をその宣敍調の上にあらはしつ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
幾星霜をや経たりけん、躯尋常の犢よりも大く、眼は百錬の鏡を欺き、鬚は一束の針に似て、一度吼ゆれば声|山谷を轟かして、梢の鳥も落ちなんばかり。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
其軽妙婉転たる文章も本是れ百錬千鍛の裏に出で来る也。
— 山路愛山 『明治文学史』 青空文庫
『百錬抄』には、清原武衡のことを記して平武衡となす。
— 喜田貞吉 『武士を夷ということの考』 青空文庫
しかしこれが六叉鉾ではなく、七枝刀と称するものであることは、銘文に、「□陽造百錬□七支刀」とあるので明かである。
— 喜田貞吉 『石上神宮の神宝七枝刀』 青空文庫
百錬の鏡をならべたような二つの目、ほのおをはくかとおもわれる口。
— 野村胡堂 『幻術天魔太郎』 青空文庫
作例 · 標準
百錬の鋼で作られた名刀は、鋭い切れ味と決して折れない強靭さを兼ね備えている。
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過酷な修行を重ねた彼の精神は、まさに百錬の賜物であり、何事にも動じない。
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百錬を経て完成したこの技術は、業界でも随一の信頼性を誇っている。
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