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屋戸

やど
名詞
1
標準
door
文例 · 用例
また私の考えでは『万葉集』巻十一の、我背児爾吾恋居者吾屋戸之草佐倍思浦乾来(二四六五番)の末の句の「浦乾来」を「うらがれにけり」と読んでいるのはどうも不適当と思われるのであって、これは「うらぶれにけり」と読むのが正当と思われます。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫
上代純朴なる時代に男女の詠めりし秋草に寄する心を聞けば     日置長枝娘子  秋づけば尾花が上に置く露の消ぬべくもわが念ほゆるかも     大伴家持  吾が屋戸の一枝萩を念ふ児に見せずほと/\散らしつるかも 萩、桔梗、女郎花は私に山を想はせ、刈萱は河原を、そして撫子と藤袴は野原を想はせる。
岡本かの子 秋の七草に添へて 青空文庫
常夜の国をさながら移した、と見える岩屋戸|隠りの後、高天原のあり様でも、其俤は知られる。
異郷意識の起伏 妣が国へ・常世へ 青空文庫
文応元年七月十六日、屋戸野入道に付して、古最明寺入道殿に進め了んぬ。
――予言僧日蓮―― 学生と先哲 青空文庫
○君待つと吾が恋ひ居れば吾が屋戸の簾うごかし秋の風吹く 〔巻四・四八八〕 額田王 額田王が近江天皇(天智天皇)をお慕いもうして詠まれたものである。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
この歌の次に、「わが屋戸の夕影草の白露の消ぬがにもとな念ほゆるかも」(巻四・五九四)というのもあり、極めて流暢に歌いあげている。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
「おして照らせる」の表現も万葉調の佳いところで、「我が屋戸に月おし照れりほととぎす心あらば今夜来鳴き響もせ」(巻八・一四八〇)、「窓越しに月おし照りてあしひきの嵐吹く夜は君をしぞ思ふ」(巻十一・二六七九)等の例がある。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
なお、「恋しけば形見にせむと吾が屋戸に植ゑし藤浪いま咲きにけり」(同・一四七一)があり、これを模して家持が、「秋さらば見つつ偲べと妹が植ゑし屋前の石竹咲きにけるかも」(巻三・四六四)と作っているが、共に少し当然過ぎて、感に至り得ないところがある。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
作例 · 標準
夜遅く、屋戸を叩く音がして、彼は驚いて目を覚ました。
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風情のある木造の屋戸が、この家の歴史を感じさせる。
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屋戸の隙間から、わずかな光が差し込んでいた。
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