康衢
こうく
名詞
標準
文例 · 用例
然るに奇とすべきは、その人が康衢通逵をばかり歩いていずに、往々|径に由って行くことをもしたという事である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
その点で日本とギリシャとは性質は全く異っても美の世界に於ける二つの大道|康衢を成すものである。
— 高村光太郎 『美の日本的源泉』 青空文庫
それまでは康衢の一隅に立ち、時間を測って、逢うべき人の来るのを待っているのであるが、その予測に反して空しく時を費すことがあっても、翁は決して怒りもせず悲しみもしない。
— 永井荷風 『※東綺譚』 青空文庫
そして温度を持たないゆるやかな風がげにも康衢煙月の様に吹いてゐる。
— 李箱 『狂女の告白』 青空文庫