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ほの字

ほのじ
表現名詞
1
標準
the L-word (i.e. love)
文例 · 用例
又いつもの法螺熊じゃあねえか」「どうして、どうして、こればかりは決して法螺のほの字もねえんで……」と、熊蔵はまじめになって膝を揺り出した。
湯屋の二階 半七捕物帳 青空文庫
従兄はおもしろがって、「すみちゃん、あんた弟にちょいとほの字やな」 と言ったがすぐ芝居のセリフになって「とりもってたもとおっしゃるなら、勝頼さまではなけれども、あんたの店のめりんすみんな、それが盗んでもらいたい……」 皆どッと吹き出した。
倉田百三 光り合ういのち 青空文庫
細君は別に呆れた樣子もなく、若い女に特有なけたゝましい笑聲も立てず、「近江のおほの字ぢやなくつて」と答へた。
夏目漱石 青空文庫
「其近江のおほの字が分らないんだ」 細君は立て切つた障子を半分ばかり開けて、敷居の外へ長い物指を出して、其先で近の字を縁側へ書いて見せて、「斯うでしやう」と云つた限、物指の先を、字の留つた所へ置いたなり、澄み渡つた空を一しきり眺め入つた。
夏目漱石 青空文庫
私はあなたにほの字にれの字。
――夢と知性―― 吹雪物語 青空文庫
ほの字か何か知らないが、先刻まで泣いていたという男が今、へらへらと酒を飲んでいる気持を私ははかりかねた。
梅崎春生 風宴 青空文庫
夜はほのじろく明けんとす僕はここに去りまた新しい汽車に乘つて行かうよ僕の孤獨なふるい故郷へ。
旅の記念として、室生犀星に 別れ 青空文庫
」 まなづるは、向ふのほのじろい霧の中に落ちて行きながらまた声ひくく白いダァリヤへ声をかけて行きました。
宮沢賢治 まなづるとダァリヤ 青空文庫
作例 · 標準
彼はシャイなので、直接言う代わりに「ほの字」で気持ちを伝えた。
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「君のことは、ずっとほの字だったんだ。」と彼は告白した。
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彼女の笑顔を見た瞬間、彼は彼女に「ほの字」になった。
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