不空
ふくう
名詞
標準
文例 · 用例
大日、阿※、宝生、無量寿、不空成就如来等です。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
チルダースの『呪法僧』の中に、不空羂索神変真言経の解釈が載っているが、それによると、は、火壇に火天を招く金剛火だ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
唐の不空訳『大雲輪請雨経』上に馬形竜王あり。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『宋高僧伝』一には天宝中西蕃、大石、康の三国の兵が西涼府を囲む、玄宗、不空三蔵をして祈らしむると、毘沙門の王子、兵を率いて府を援い、敵営中に金色の鼠ありて弓絃を皆断ったので大勝利となり、それより城楼|毎に天王像を置かしめたと記す。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
唐の不空が詔を奉じて訳した『金剛恐怖集会方広軌儀観自在菩薩三世最勝心明王経』という法成寺からツリを取るほど長い題目の仏典に、摩訶迦羅天は大黒天なり、象皮を披き横に一槍を把る云々。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
一つの例を言へば、安江不空氏が在原業平の研究のごとき、伊勢物語の歌を採つて業平の人物のすべてを推斷せんとするごときは至極の危險であるとなし、朝臣が自歌と認むべきものはごく少數であるとなし、その正調と目すべき數首の歌を擧げ示されたなぞは、たしかに有益な文字であつた。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
※廬遮那如来、北方不空成就如来、西方無量寿仏、十万世界一切の諸仏、各々本尊を貌して、光焔を発し、一切罪を焚焼して、幼君の息災を垂れ給え」 それは、人間の声でなく、人間のもっている精神力の音であった。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
〔欄外に〕 ○わらびもち ○黒牛と赤紐 ○猿沢の池を見下す柳茶屋五月十二日(火曜) 東大寺、龍松寺、筒井氏に案内されて三月堂、不空羂索を見る、その調和の破れて居る点についていろいろ研究。
— 一九二五年(大正十四年) 『日記』 青空文庫