朝まだき
あさまだき
名詞副詞
標準
early morning (before the break of dawn)
文例 · 用例
旅館の主人、馬を勧め、剛力を勧め、蓆を勧め、編笠を勤む、皆之を卻く、この極楽の山、只一本の金剛杖にて足れりと広舌して、朝まだき裾野を往く。
— ――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 『霧の不二、月の不二』 青空文庫
廿一日朝まだきに起き出でて見るに有明の月東の空に残りて雨はなごりなく晴れたり。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
(F・O)翌朝――猿若町に櫓の太鼓鳴り響けば 鳴り響く櫓太鼓―― =(F・I)お光の茶店(朝まだき) 駕籠が一丁待っている。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
朝まだき、東の空ようやく白みしころ、人々皆起きいでて合羽を着、灯燈つけ舷燈|携えなどして波止場に集まりぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
朝まだき霧の晴れぬ間に家を出で野を歩み林を訪う」同二十六日――「午後林を訪う。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
さあ、」 温泉の口なる、花室の露を掻潜って、山の裾へ出ると前後になり、藪について曲る時、透かすと、花屋が裏庭に、お雪がまだ色も見え分かぬ、朝まだき、草花の中に、折取るべき一個の籠を抱いて、しょんぼりとして立っていた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
俥夫が朝まだき提灯で道案内に立つた。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
全市街はその日朝まだきより、七色を以て彩られ候と申すより他はこれなく候。
— 泉鏡花 『凱旋祭』 青空文庫
作例 · 標準
朝まだきの例文