桜人
さくらびと
名詞
標準
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文例 · 用例
御簾の外へも出そうになったので、立ち止まって源氏は哀れにわが子をながめていたが、なだめながら、「明日かへりこん」(桜人その船とどめ島つ田を十|町作れる見て帰りこんや、そよや明日帰りこんや)と口ずさんで縁側へ出て行くのを、女王は中から渡殿の口へ先まわりをさせて、中将という女房に言わせた。
— 薄雲 『源氏物語』 青空文庫
歌う役を勤める殿上役人が選ばれてあって、「安名尊」が最初に歌われ、次に桜人が出た。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
すぐれた名品の楽器なども、わざとらしくなく宮はお取り出しになって、参入者たちへ提供され、一越調で「桜人」の歌われるのをお聞きになった。
— 椎が本 『源氏物語』 青空文庫
春の水船に十人の桜人皷打つなり月昇る時 嵯峨の渡月橋辺の昔の光景でも想像しながらこの歌を読めば完全に鑑賞出来ようといふものである。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
いつぞやの春の月夜に桜人の曲を御謡いになった、あの御年若なあなた様と、ただ今こうして炎天に裸で御歩きになっていらっしゃる、慮外ながら天狗のような、見るのも凄じいあなた様と、同じ方でいらっしゃろうとは、あの打伏の巫子に聞いて見ても、わからないのに相違ございません。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
さくらびと月の大路へ戸を出でぬ。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
さくらびとは造語で舞子達の桜の花簪でもさしてゐるのを戯れたものと見てよからうか。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
勿論古歌のさくらびととは何の関係もない。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
作例 · 標準
公園には、桜を愛でる多くの「桜人」が集まっていました。
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彼女は熱心な「桜人」で、毎年、各地の桜の名所を巡る旅をしています。
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今年の春は、私も本格的な「桜人」になって、毎日お花見に出かけようかな。
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ウィキペディア
桜人(さくらひと、さくらびと)とは、源氏物語の古注釈、梗概書、源氏物語巻名目録や源氏物語古系図などの一部に現れるかつて存在したが今は内容が失われてしまったと考えられている源氏物語の巻名である。本項で詳述 室町時代に作られたと考えられる源氏物語の補作である雲隠六帖の第三帖の巻名。(雲隠六帖における)雲隠の並びの巻であるとされている。なお、雲隠六帖の中の「桜人」を上記の「桜人」と明確に区別するときには「六帖系桜人」と呼ばれることがある。
出典: 桜人 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0