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火の気

ひのけ異読 ほのけ
名詞
1
標準
source of fire
文例 · 用例
年賀に行くと大抵応接間か客座敷に通されるのであるが、そうした部屋は先客がない限り全く火の気がなくて永いこと冷却されていた歴史をもった部屋である。
寺田寅彦 新年雑俎 青空文庫
くずれた壁の下にこおろぎが鳴いて、火の気のない空家は薄ら寒かった。
猫騒動 半七捕物帳 青空文庫
寝床はもう一組おなじ炬燵に敷いてあったが、旅僧はこれには来らず、横に枕を並べて、火の気のない臥床に寝た。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
火鉢の向うに踞って、その法然天窓が、火の気の少い灰の上に冷たそうで、鉄瓶より低い処にしなびたのは、もう七十の上になろう。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
ところが又、そのうちに一年も経ってその煙突に火の気が通らない証拠に、何とかいう葉の大きい蔓草が、根元の方からグングン這い登り始めた。
夢野久作 けむりを吐かぬ煙突 青空文庫
すなわちまた、その伝で、大福|暖いと、向う見ずに遣った処、手遊屋の婦は、腰のまわりに火の気が無いので、膝が露出しに大道へ、茣蓙の薄霜に間拍子も無く並んだのである。
泉鏡花 露肆 青空文庫
池がある、この毛越寺へ詣でた時も、本堂わきの事務所と言った処に、小机を囲んで、僧とは見えない、鼠だの、茶だの、無地の袴はいた、閑らしいのが三人控えたのを見ると、その中に火鉢はないか、赫と火の気の立つ……とそう思って差覗いたほどであった。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
が、宝物庫には番人がいて、経蔵には、年紀の少い出家が、火の気もなしに一人|経机に対っていた。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
作例 · 標準
古い空き家から出火したが、当時は無人で火の気は全くなかったという。
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キャンプ場を出る前に、周囲に火の気がないか指差し確認を徹底した。
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「化学実験室付近は火の気厳禁です」と掲示板に大きく書かれている。
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2
標準
warmth of fire
作例 · 標準
冬の冷え込みが厳しい夜、薪ストーブの火の気を感じるとようやく人心地がついた。
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山小屋に到着して火を焚くと、部屋全体に柔らかな火の気が広がり、凍えた体が解れていく。
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都会の暖房に慣れてしまうと、囲炉裏の直接的な火の気がたまらなく恋しくなる。
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