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唯に

ただに
副詞
1
標準
merely
文例 · 用例
當の親仁は、大な前齒で、唯にや/\。
泉鏡太郎 大阪まで 青空文庫
そうして、丸多の主人がどうしてそれを手に入れたかを驚き怪しんで、みんな口々にその事情を訊きただしたが、得意満面の多左衛門は唯にやにやと笑っているばかりで、詳しい説明をあたえなかった。
正雪の絵馬 半七捕物帳 青空文庫
次郎左衛門は唯にやにや笑いながら草鞋の紐を結んで出た。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
現在の証拠はお身さまこそ、さっきから人待ち顔にここに忍んでござるでないか」 今度は別に言い訳をしようともしないで、兼輔は唯にやにやと笑っていた。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
春太夫は弟子の顔を見て唯にやにや笑つてのみ居た。
大正六(一九一七)年 茶話 青空文庫
『猫』の作者は、胃の悪い黒猫のやうに、座蒲団の上に円く胡坐を掻いて唯にやにや笑つてばかしで、別に※れてゐる容子もなかつた。
大正六(一九一七)年 茶話 青空文庫
唯に新しき批評家を以て、自称せんがために、純然たる自分の要求を裏切って、片暈やじじこましのようなものを讃めているのは自己を侮辱しているわけであります。
上村松園 雷同性に富む現代女流画家 青空文庫
ロダンは「生命は美である」(Life is beauty.)といつてる通り、唯に形其まゝを寫したゞけでは美ではあるまい。
荻原守衞 彫刻家の見たる美人 青空文庫
作例 · 標準
彼は唯に自己の利益のみを追求し、周囲への配慮を欠いていた。
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その成功は唯に運が良かっただけでなく、不断の努力の結果である。
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古い建物を守ることは、唯に懐古趣味ではなく、文化の継承である。
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唯に(ただに) — 幻辞.com