春秋の筆法
しゅんじゅうのひっぽう
名詞
標準
critical argument laden with value judgment, where an indirect cause, often trivial, is made to appear as leading to the effect
文例 · 用例
春秋の筆法が今は行はれないのであらう。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
百千年の後に軽率な史家が春秋の筆法を真似て、東京市民をニヒリストの思想に導いた責任者の一つとして電気局を数えるような事が全くないとは限らないような気もする。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
春秋の筆法が今は行なわれないのであろう。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
それと同時に、新唐書・新五代史は春秋の筆法を用ひた。
— ――史記より清初まで―― 『支那史學史概要』 青空文庫
寝てばかりもゐられないので三時間ばかり町を行乞する、行乞相は満点に近かつた、それはしぼり腹のおかげだ、不健康の賜物だ、春秋の筆法でいへば、シヨウチユウ、サントウカヲタヾシウスだ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
春秋の筆法を以てすれば、取りも直さず牝犬を捨てた主人の余の手にかゝって死んだのである。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
もし、彼の見えないところの眼底に、この時、一点の涙があるならば、それは春秋の筆法で慶応三年秋八月、近松門左衛門、机竜之助を泣かしむ……というようなことになるのだが、泣いているのだか、あざけっているのだか、わかったものではない。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
春秋の筆法を以てすれば、婦人ジャーナリズムこそは現代女性を不幸にしている責任者の第一人者であるかも知れない。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
作例 · 標準
彼の分析は、単なる事実の羅列ではなく、春秋の筆法を用いた鋭い批評だった。
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「それは春秋の筆法だよ。表面的なことだけでなく、隠された意図を読み取らなければ」と先生は言った。
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歴史書を読む際には、春秋の筆法を意識すると、より深い理解が得られる。
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