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春景

しゅんけい
名詞
1
標準
文例 · 用例
姐さん株の福太郎と春次が長唄の地方でお酌が老松を踊ると、今度は小稲が同じ地方で清元の春景色を踊るのだったが、酒がまわり席のやや紊れた時分になって、自称女子大出の染福が、ヘベれけになって現われ、初めから計画的に酒を呷って来たものらしく、いきなり若林の傍に坐っている銀子の晴子に絡んで来るのだった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
姐さん株の福太郎と春次が長唄の地方でお酌が老松を踊ると、今度は小稲が同じ地方で清元の春景色を踊るのだったが、酒がまわり席のやや紊れた時分になって、自称女子大出の染福が、へべれけになって現われ、初めから計画的に酒を呷って来たものらしく、いきなり若林の傍に坐っている銀子の晴子に絡んで来るのだった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
お庄は体の大きい叔母と膝を突き合わして、湯島の稽古屋で噛ったことのある夕立の雨や春景色などを時々一緒に謳った。
徳田秋声 足迹 青空文庫
」……「春景色」(川端康成)「栗毛の馬の平原は狂人をのせてうねりながら、黒い地平線をつくって、潮のように没落へと溢れて行った。
中島敦 鏡花氏の文章 青空文庫
四月八日 晴、雨後の春景色はことさらに美しい、今日は花祭である、七年前の味取生活をしぜんに想ひだしてなつかしがつたことである。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
・みんな山ゆきすがたの雪が来さうな・汽車も春風のふるさとのなか・ゴボウマキ、ふるさとのうまさかみしめる(この一句を浴永君に) 二月廿八日晴、春景色、朝酒、万事豊富、炭、酒、米、煙草。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
四月十二日うら/\と春景色である。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
山口の句会へ行く、椹野川づたひに歩いて行つた、春景色、そして私は沈欝であつた、いつ訪ねても周二居はしづかであたゝかである、湯田温泉も私のかたくなにむすぼれた身心をほぐしてくれた、おいしい夕飯をいたゞいて、若い人々と話して、終列車で戻つた、まことによい一日一夜であつた。
種田山頭火 其中日記 青空文庫