のたくる
のたくる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to wriggle
文例 · 用例
……そんではい、夜さり、夜ばいものが、寝床を覗くと、いつでもへい、白蛇の長いのが、嬢様のめぐり廻って、のたくるちッて、現に、はい、目のくり球廻らかいて火を吹いた奴さえあっけえ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
姉さん、そうすると、その火がよ、大方浪の形だんべい、おらが天窓より高くなったり、船底へ崖が出来るように沈んだり、ぶよぶよと転げやあがって、船脚へついて、海蛇ののたくるようについて来るだ。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
我知らず声を潜めて、「知ッてる……生紙の紙袋の口を結えて、中に筋張った動脈のようにのたくる奴を買って帰って、一晩内に寝かしてそれから高津の宮裏の穴へ放すんだってね。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
その蚤だか虱だかを捻る片手間に、部屋から下ったという蕎麦の残り、伸びて、蚯蚓のようにのたくるのを撮んじゃ食い、撮んじゃ食う。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
とろ/\と睡つて覚めれば、犬が来てぺろ/\と嘗めて居る……胴中を蛇が巻く、今穴を出たらしい家守が来て鼻の上を縦にのたくる……やがては作者の身躰を襲ふて、手をゆすぶる、襟頸を取つて引倒す、何者か知れずキチ/\と啼いて脇の下をこそぐり掛ける。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
行ってしまったのはいいが、その晩から番頭ひとりと小僧一人が瘧疾のように急にふるえ出して、熱が高くなる、蒲団の上をのたくる。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
お絹は急に夢から醒めたようにもがいて、再び蛇ののたくるように蒲団の上を這いまわった。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
図書館の横をのたくるように正門の方へ出ると、どこから来たか与次郎が突然声をかけた。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
作例 · 標準
酔っ払った彼は、意味不明なことをのたくりながら千鳥足で歩いていた。
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子供はクレヨンで画用紙いっぱいに、ぐちゃぐちゃな絵をのたくるように描いた。
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蛇が草むらでのたくるように進んでいくのが見えた。
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標準
to scrawl
作例 · 標準
締め切りが迫っているのに、彼はまだ企画書の走り書きをのたくるように書いている。
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彼の書く字は、まるでミミズがのたくるような汚い筆跡だ。
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子供が初めて書いた絵文字は、読めない字をのたくるようだった。
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