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掻捲

掻捲
名詞
1
標準
文例 · 用例
」と、母親も眠い目をしながら、四畳半の方から掻捲きや蒲団を持ち出して来てやった。
徳田秋声 足迹 青空文庫
お庄は声もかけずに、そっと押入れから小掻捲きを取り出して被けてやると、置き床のうえに据えた鏡台の前に坐って、銀杏返しの鬢を直したり、白粉をつけたりして、やがてまた部屋を出て行った。
徳田秋声 足迹 青空文庫
一時に四十二度まで熱の上った子供は、火のような体を小掻捲きにくるまれながら、集まって来た人々の膝のうえで一日|昏睡状態に陥ちていた。
徳田秋声 青空文庫
お今は押入れから掻捲きなどを出して来て、横になっている浅井にそっと被せかけなどした。
徳田秋声 青空文庫
先刻まで被ていた掻捲きなどの、そのままそこに束ねられた部屋の空気も、厭わしく思えて来た。
徳田秋声 青空文庫
戸棚に這入ってる更紗の布団と、黒天鵞絨の半襟の掛かった中形の掻捲が恋しくなった。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
三十分でも好いから、あの布団を敷いて、あの掻捲を懸けて、暖たかにして楽々寝て見たい、今頃は誰があの部屋へ寝ているだろうか。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
そうすると、あの布団も掻捲も、畳んだなり戸棚にしまってあるに違ない。
夏目漱石 坑夫 青空文庫