専吉
せんきち
名詞
標準
文例 · 用例
石の壁をとおし、床のうすべりをとおし、日光の射さない檻の中の寒さは専吉の膝の骨までしみとおっているであろう。
— 宮本百合子 『鏡餅』 青空文庫
サエは正月に向って五日前専吉が検挙されている今の自分の感情の逆な場合として自然そのことを思い、佐太郎とまさの気持がまざまざと分るように感じるのであった。
— 宮本百合子 『鏡餅』 青空文庫
「専吉さんがつかまったりして、わたしは、なおじゃんじゃんお正月でもしてやりたい気持でしょ?
— 宮本百合子 『鏡餅』 青空文庫
「もう一杯ぐらいずつあるわ」「味醂て、たかいもんだねえ、一合二十八銭もするよ」「ふーむ」 サエは、「こんどは専吉の分」そうはっきり心に思って、佐太郎の猪口に銚子をさした。
— 宮本百合子 『鏡餅』 青空文庫
深川の御用聞尾張屋の専吉をつれて来ると言って飛び出した鳶頭が、名高い銭形の平次をつれて来たのを見て、一同ホッとした様子です。
— 刑場の花嫁 『銭形平次捕物控』 青空文庫
深川の御用聞尾張屋の專吉をつれて來ると言つて飛び出した鳶頭が、名高い錢形の平次をつれて來たのを見て、一同ホツとした樣子です。
— 刑場の花嫁 『錢形平次捕物控』 青空文庫