愛友
あいゆう
名詞
標準
文例 · 用例
つまり、愛児と、同じ意味で決して、私を、咎めてはならない)が、牛肉が好きなので(これは、少し、愛人として、色消しであるが)その味噌漬を、送ってやろうと(おお、親切な愛友よ!
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
事実、米友がこの子熊を愛するのは、熊そのものを愛するのではない、熊によって彼は自分の無二の愛友であったムク犬のことをしのべばこそ、どんな艱難辛苦を加えようとも、この動物と行程を共にしようとの気持になったのであります。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
この動物を見ているうちに、米友が次第次第に吸い込まれて、憐愍から愛着、愛着から同化、ついに自他の区別を忘却するまでに至るのは、一つは、この獣と関聯して、どうしても無二の愛友であったムク犬のことを、思い出さずにはいられないからです。
— 畜生谷の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
親しみ最も深きもの今陣營の中にあり』しかく宣んする愛友にパトロクロスは應じきく。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
そこにさながら蟲のごと、その身をのして愛友の手に抱かれて、いやはての呼吸を彼は引きとりぬ、暗紅色の血の流れ凄く大地を濕して。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
』脚神速のアキリュウス、慨然として答へ曰ふ、『*非命に逝ける愛友を救はん事の叶はねば、願はく、ただちに我れ死せむ――友は故郷に遠ざかり、その逆運を防ぐべき我が救助なく斃されぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
いざ今行きて、愛友を倒しし敵將ヘクトール屠り、つづきてわが生を棄てむ、ヂュウスと諸の 115天の神靈一齊に、此事成るを望む時。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
船首眞直の舟のそば、見よ彼坐して亡びたるその愛友を思ひ泣く。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫