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笹紅

ささべに
名詞
1
標準
文例 · 用例
袴の色の緋よりも冴えた、笹紅の口許に美しく微笑んだ。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
人形町に居る時は、色白の素顏を自慢したお勢、どう踏んでも三十がらみに見えた大年増でしたが、厚化粧に笹紅の極彩色をして、精一杯の媚と、踊で鍛へた若々しい身のこなしを見ると二十二三より上ではありません。
くるひ咲 錢形平次捕物控 青空文庫
鬘下のよく似合う、眼の大きい顔が、恐怖と焦燥とに顫えながら、群集の中から何やら捜している様子でしたが、やがてお静の眼と眼が合うと、「あ、お静さん、――助けて、――お願い、――私じゃない、――私は何にも知らなかったんだから」 救いを求める言葉が、笹紅を含んだ小染の唇から迸りました。
吹矢の紅 銭形平次捕物控 青空文庫
女の使う笹紅を、筆に含ませて書いた文字が二十五。
紅筆願文 銭形平次捕物控 青空文庫
鬘下のよく似合ふ、眼の大きい顏が、恐怖と焦燥とに顫へながら、群集の中から何やら搜してゐる樣子でしたが、やがてお靜の眼と眼が會ふと、「あ、お靜さん、――助けて、――お願ひ、――私ぢやない、――私は何んにも知らなかつたんだから」 救ひを求むる言葉が、笹紅を含んだ小染の唇から迸しりました。
吹矢の紅 錢形平次捕物控 青空文庫
嫁と言つても、取つて十九になつたばかり、下女のお民ほどのきりやうではありませんが、厚化粧で、笹紅まで含んで、正月化粧ではあるにしても、此處を先途と言つためかしやうです。
屠蘇の杯 錢形平次捕物控 青空文庫
正面に立つてにつこりすると、笹紅を含んだ唇から、ほのかに白い前齒が漏れて、頬のあたりに柔かな笑くぼが淀みます。
飛ぶ女 錢形平次捕物控 青空文庫
女の使ふ笹紅を、筆に含ませて書いた文字が二十五。
紅筆願文 錢形平次捕物控 青空文庫