銀文字
ぎんもじ
名詞
標準
silver-gilt letters
文例 · 用例
その隣室との間を仕切る壁には、大きい洋書棚が二つ並んでゐて、外國詩文の書は勿論、哲學書、宗教書、科學書、和漢、英、獨、佛等の字引きなどが、その背皮に金文字、銀文字の光りを放つてゐる。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
僕の書斎兼寝室にはいると、書棚に多く立ち並んでいる金文字、銀文字の書冊が、一つ一つにその作者や主人公の姿になって現われて来て、入れ代り、立ち代り、僕を責めたりあざけったり、讃めそやしたりする。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
姫だるまが生れた翌年、『稚兒だるま』が出來た、これの色は朱、樺、紫、青、緑の五種とし其背には、若き子の理想の型の稚兒だるま 強く正しく屈せず倒れずの歌の下の句を銀文字で書かせた。
— 土井八枝 『隨筆 藪柑子』 青空文庫
古いニッポノホンや何かまるでしようのないものばかりだったが、何気なくこの山をがさがさ掘り出しているうちに、アメリカ・コロムビアのごく初期、恐らく平円盤になって間もない黒地に銀文字で印刷したレーベルの盤が一枚目に止った。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫