心理小説
しんりしょうせつ
名詞
標準
psychological novel
文例 · 用例
外にモウパツサンが心理小説の好作『ピール・エンド・ジエン』をクラヽ・ベルが英訳したる一書あり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
自分は耽美主義の作品、或は心理小説、単なるリアリズムの作品にある種の物足らなさを感ずるのは、その作品に道徳性の欠乏しているためではないかと思う。
— 菊池寛 『志賀直哉氏の作品』 青空文庫
近代文学胎生期としての明治初年の文学に交流していた上述の二様の流れは、逍遙の英文学研究の業績、二葉亭四迷の当時にあっては驚くべき心理小説の後をうけて硯友社の活動の裡にも謂わば併流している。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
トーマス・マンの「魔の山」は、スウィスの豪奢な療養所内の男女患者の生活を描いているが、この手のこんだ心理小説も、結核とたたかう地道な人々の人生を語るものではない。
— 宮本百合子 『『健康会議』創作選評』 青空文庫
第一のものには特にいはゆる軟文学が、第二のものにはいはゆる大衆文学が、第三のものには主としていはゆる心理小説が相応するともいはれよう。
— 三木清 『日記と自叙伝』 青空文庫
――それは一篇の小さな心理小説でありながら、普通の心理小説家がそれをするやうには、娘の心理の裏側に讀者を引つ張つて行かない。
— 堀辰雄 『小説のことなど』 青空文庫
そんなことは、片眼鏡式外交官的心理小説家などに解る筈はない。
— 岸田國士 『序文』 青空文庫
所謂心理小説なるものがどんなものであるかについては、例えば生島遼一『心理と方法』(昭和二十三年、白日書院)中「フランス心理小説」という論文などが參照されるべきであろう。
— 矢田部達郎 『心理學』 青空文庫
作例 · 標準
夏目漱石の『こころ』は、登場人物の複雑な心理描写が魅力の心理小説だ。
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この作家は、人間の内面を深く掘り下げた心理小説を得意としている。
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心理小説を読むと、自分自身の感情や思考についても深く考えるきっかけになる。
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