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待ち侘びる

まちわびる
動詞
1
標準
文例 · 用例
三吉は東京の方の空を眺めて、種々な友達から来る音信を待ち侘びる人と成った。
島崎藤村 家(上巻) 青空文庫
昨夜から、真剣に良人の帰京を待ち侘びるゆき子は、思っただけでも慄っとした。
宮本百合子 我に叛く 青空文庫
六面の体、形よく整い、その内左右各二面には、緑、桃、黄、紫の色に綾なす山水が描かれ、前後各一面には濃き赤を以て葉状の模様を描く、その形美しく色美しく筆美しく、今や楽しく快く机上の務めを果そうとて吾々を待ち侘びる風情が見える。
柳宗悦 工藝の道 青空文庫
一電は一電よりも急を告げて、帰朝を待侘びる友人知己はその都度々々に胸を躍らした。
内田魯庵 二葉亭四迷の一生 青空文庫
舟の出発を待侘びるものは田山白雲一人ではなく、士農工商が一人二人と渡頭へ集まってひっかかる。
恐山の巻 大菩薩峠 青空文庫
田山白雲は焦ったがりながら、渡頭に近い高さ三メートルばかりの小丘の上で、遠眼鏡を眼窩の上から離さず、マドロスの逃げ込んだ追波の本流の方をしきりに注視していましたが、そのうちに、向う岸の渡頭に集まって舟を待侘びる士農工商の群れが、急に動揺をはじめたような模様が見えます。
恐山の巻 大菩薩峠 青空文庫
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