謙譲の美徳
けんじょうのびとく
名詞
標準
modest virtue
文例 · 用例
さうしてその幽かな哀調の色に執し過ぎて些かだにその至醇なる謙譲の美徳を傷つくるな。
— 北原白秋 『桐の花とカステラ』 青空文庫
自分は、少しは金も持ち、謙譲の美徳を自覚しつつ、感傷性を満足させる質素さに居ようとするのだ。
— 宮本百合子 『一九二三年夏』 青空文庫
当時のわたしはこの逸事の中に謙譲の美徳を発見した。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
★ 私は世のいはゆる健全なる美徳、清貧だの倹約の精神だの、困苦欠乏に耐へる美徳だの、謙譲の美徳などといふものはみんな嫌ひで、美徳ではなく、悪徳だと思つてゐる。
— 坂口安吾 『デカダン文学論』 青空文庫
★ 私は世のいわゆる健全なる美徳、清貧だの倹約の精神だの、困苦欠乏に耐える美徳だの、謙譲の美徳などというものはみんな嫌いで、美徳ではなく、悪徳だと思っている。
— 坂口安吾 『デカダン文学論』 青空文庫
謙譲の美徳だと思え」 そんなあんばいにゴマ化して、彼は座を起とうとした。
— 岸田國士 『光は影を』 青空文庫
それでは御挨拶申上げられませんから」 と相手が理窟を言い出すまで遠慮した後、「さあ、奥さま」「まあ、あなたから」 と互に謙譲の美徳を発揮しながら、清君を間に挾んで一二寸宛ジリ/\と漸くのことで客間へ躪り進んだ。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫
「お席へ、お着きくだされい」「まず、其許から」「いや、お先へ」「どうぞ、お年役に」「まあ、まあ」 肝腎な広間だけが空いていて、人々は、お互いに、謙譲の美徳をしめしあってばかりいて果てしがない。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の才能を鼻にかけず、常に謙譲の美徳を体現している。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
謙譲の美徳は美しいが、ビジネスの場では時には自己主張も必要だ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
祖母から、日本人が大切にしてきた謙譲の美徳について教わった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview