犬の顔
いぬのかお
表現名詞
標準
dog
文例 · 用例
どれが雌だか、雄だか、黒人にも分らんで、ただこの前歯を、」 と云って推重なった中から、ぐいと、犬の顔のような真黒なのを擡げると、陰干の臭が芬として、内へ反った、しゃくんだような、霜柱のごとき長い歯を、あぐりと剥く。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
死にたいと思うなら、食うなよ」 こう言って犬の顔を見ていたが、犬は五助の顔ばかりを見ていて、握り飯を食おうとはしない。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
あるならあるで、はい、先生、ございますと、活発に手をあげりゃよかったじゃねえですか」「犬の顔にだって裏表があるんだ。
— やまがら美人影絵 『右門捕物帖』 青空文庫
なるほど、犬の顔にも裏表があるかもしれねえがね、よしんばお駒が免許皆伝の剣術使いであったにしても、包丁はドス、そのドスが血によごれて、死骸のそばにころがっておったと、万兵衛のだんなが詳しくご披露なすったんだ。
— やまがら美人影絵 『右門捕物帖』 青空文庫
だが、歳月とともに、この犬の顔は陰気くさくなって行った。
— 原民喜 『吾亦紅』 青空文庫
そして両手でもつて犬の顔や首筋に塗りくつた。
— 大正十五(一九二六)年 『茶話』 青空文庫
猫や犬の顔もその機械的正確さにおいては変わりはない。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
猫は犬の顔をきらい、犬は猫の顔をきらうんです。
— 豊島与志雄 『椎の木』 青空文庫
作例 · 標準
彼は笑うと、どことなく愛嬌のある犬の顔になる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
怒っているのかと思いきや、よく見るとただの犬の顔をした雲だった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「お前の寝顔、なんだか犬の顔に似てるな」と友人にからかわれた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
鏡の中の自分があまりに情けない犬の顔をしていたので、思わずため息が出た。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview