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常とわ

とことわ
名詞
1
標準
文例 · 用例
おい、亀も松も一緒に行ってくれ」 幸八は駕籠を待たせてあるので、お先へ御免を蒙りますとことわって帰った。
正雪の絵馬 半七捕物帳 青空文庫
いつの頃から歩いているのか、喬は自分がとことわの過ぎてゆく者であるのを今は感じた。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
「わたしからかういふことをいふのは何ですが……、出過ぎたことのやうですが、釣り込み場所にいいとことわるいとことあるやうですね、これは互に讓り合つて、その日その日で順番にやつて行くやうにしたらいいんぢやないかと思ひますが……どうでせうか。
島木健作 生活の探求 青空文庫
とことわつて、また腰をおろし、杉村は飴玉を口に入れた。
島木健作 一過程 青空文庫
わがさし伸ばす手に、童の接吻せんとするを遮りつゝ、われ、無面目くも忘られしよとおもへるならん、忘れたるにはあらずとことわりつ。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
髪結さんは手順が違つたので、午後でなくては来られないからとことわりに来たのであつた。
鈴木三重吉 桑の実 青空文庫
許したまへ」とことわりて、前なる杯飲みほしたりし人々にわたすを、少女、「ここへ、ここへ」と呼びちかづけて、まだ杯持たぬ巨勢が前にも置かす。
森鴎外 うたかたの記 青空文庫
そはその後にせむとするものを、今の新聞などに見ゆるものなりとことわりたること是なり。
森鴎外 柵草紙の山房論文 青空文庫