嘖々
さくさく
形容詞-たる副詞-と
標準
highly (renowned, praised, reputed, etc.)
文例 · 用例
かくて明治時代に到つても、官庁は大いに林政に注意し、青森県扁柏林の好評は世に嘖々として聞える。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
馬琴の作るところ、長篇四五種、八犬伝の雄大、弓張月の壮快、皆|江湖の嘖々として称するところなるが、八犬伝弓張月に比して優るあるも劣らざるものを侠客伝と為す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
保胤の兄保憲は十歳|許の童児の時、法眼既に明らかにして鬼神を見て父に注意したと語り伝えられた其道の天才であり、又保胤の父の忠行は後の人の嘖々として称する陰陽道の大の験者の安倍晴明の師であったのである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
また、べつの親戚の娘は、女学校の入学試験に落第したのは、親戚に私のような悪評|嘖々たる人間がいるからであると言って、私に責任を問うて来た。
— 織田作之助 『可能性の文学』 青空文庫
文士の恒の言に、樗牛は我に問題を与うるものだと云って、嘖々乎として称して已まないらしい。
— 森鴎外 『鴎外漁史とは誰ぞ』 青空文庫
が、また、一方、伯父が文名|嘖々たる大家ででもあったなら、案外、自分は得意になって持って行くような軽薄児ではないか、とも考えられる。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
何故に奥村土牛氏が画壇的存在として不思議の一つであるか、人間の保証もついてゐて、絵の定評もあり絵の値段もなかなかいゝ、所謂世間には好評嘖々たる立場にある土牛氏に、何の不審な個所があるだらうかと、或は疑ひを抱く人もあるかも知れない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
が、紅葉自身は常に外国小説を読んで頭を肥やしていた、就中ゾラの作を愛読して『ムール和上の破戒』の如きは再三反読してその妙を嘖々していた。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
作例 · 標準
彼の業績は、世間で嘖々たる評価を得ている。
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そのアイデアは、専門家から嘖々たる賛辞を送られた。
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この映画は、批評家から嘖々たる酷評を受けた。
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