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余技

よぎ
名詞
1
標準
avocation
文例 · 用例
言はばこれ等の人々の俳句は、多く皆「文人の余技」と言ふだけの価値に過ぎず、単に趣味性の好事としか見られないのである。
俳人としての芥川龍之介と室生犀星 小説家の俳句 青空文庫
即ち他の多くの小説家の例にひとしく、彼の俳句もまた「文人の余技」である。
俳人としての芥川龍之介と室生犀星 小説家の俳句 青空文庫
しかしながら彼の場合は、芥川氏等の場合とちがつて、余技が単なる余技に止まらず、余技そのものの中に往々彼の作物を躍如とさせ、生きた詩人の肉体を感じさせるものがある。
俳人としての芥川龍之介と室生犀星 小説家の俳句 青空文庫
すべて人はその第一義的な仕事に於て、思想と情熱の全意力を傾注し、第二義的な仕事即ち余技に於ては、単に趣味性のみを抽象的に遊離して享楽する。
俳人としての芥川龍之介と室生犀星 小説家の俳句 青空文庫
彼がかつて風流論を書き、風流生活、風流即芸術の茶道精神を唱導した所以も此処にあるし、句作を余技と認めながら、しかも余技に非ずと主張する二律反則の自己矛盾も、これによつて疑問なしに諒解できる。
俳人としての芥川龍之介と室生犀星 小説家の俳句 青空文庫
こうした時代において、著者の如く専門の俳人でもなく、専門の研究家でもない一詩人が、この種の著書をあらわすということは、無用の好事的余技の如く思われるが、決してその然らざる必然の理由があるのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
その時母に送った手紙に「あんなに不器用では実験家として成効しそうもない」と云ってこの政治家の余技を評している。
寺田寅彦 レーリー卿(Lord Rayleigh) 青空文庫
閑中の余技として樂しむ僕達の棋戰でさへ負けては樂しからず、惡手を指したり讀みの不足で詰みを逸したりした時など、寢床にはひつても盤面が腦裡に浮んで來て口|惜しさに眠れぬ思ひのする事しばしばだが、敗れたる專門|棋士の胸中や果して如何に?
―將棋いろいろ― 下手の横好き 青空文庫