小夜曲
さよきょく異読 しょうやきょく
名詞
標準
serenade
文例 · 用例
ラジオがこの人混みの中で、静かな小夜曲を奏していた。
— 池谷信三郎 『橋』 青空文庫
青と白の衣をつけてザラがあらわれ、ロデリゴが来るのを待っていると、まもなく、羽かざりのある帽子をかぶり、赤い外套を着て、ギターをもったロデリゴが来て、塔の下でやさしく小夜曲をうたいました。
— LITTLE WOMEN 『若草物語』 青空文庫
それを聞くと此の若い吟詠詩人は、しばし瞳を上げて記憶を辿るやうな樣子をしてゐたが別の曲を奏で始めた、そして慇懃な魅惑を含んだ姿態で、ヘリックの『ジューリアに贈る小夜曲』を歌ひ出たのであつた。
— アーヴィング 『クリスマス・イーヴ』 青空文庫
そこで、この若い吟遊詩人はしばらく上を仰いで、思いだそうとするかのようだったが、やがて別の曲をかきならしはじめ、ほれぼれするようなやさしい様子で、ヘリックの「ジュリアに捧げる小夜曲」を歌った。
— ワシントン・アーヴィング Washington Irving 『クリスマス・イーヴ』 青空文庫
演ずべき曲は第一部と第二部と共に Chopin の作で、「小夜曲」と Sonate(op. 35)の第三節「埋葬曲」とを出す事にしてある。
— 永井荷風 『新歸朝者日記』 青空文庫
「小夜曲」の方は何れかと云へば彈じ易い。
— 永井荷風 『新歸朝者日記』 青空文庫
広重の家のうしろの堀割は流れもあへずいまもあるらむ「小夜曲」にある夢二さんの歌は、たしかかうだとおぼえてゐる。
— 正岡容 『下町歳事記』 青空文庫
赤い海水頭巾を小さい頭に冠って、黄色い毛の水着をピタリと肌に着けた、美奈子の美しい四肢や、その色っぽい身のこなしや、たえず小声で唄っている歌詞の無い歌は――ドビュッシーの小夜曲のシレーヌの歌のように――どんなに若い河童達を悩殺したことでしょう。
— 運命の釦 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
作例 · 標準
恋人は、彼女の窓の下で甘い小夜曲を歌い、愛を伝えた。
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モーツァルトの小夜曲は、優雅で美しい旋律が特徴的だ。
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夜の公園で、ギターの弾き語りによる小夜曲が響き渡り、通りがかりの人々を魅了した。
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