思うがまま
おもうがまま
表現
標準
to one's heart's content or satisfaction
文例 · 用例
飽くまでも彼を信仰している母のお豊は唯ひたすらに驚き怖れて、みごとに計画に乗せられたので、式部は思うがままに二百両の金をつかんで帰った。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
与二は政元の下で先度の功に因りて大に威を振ったが、兄を討ったので世の用いも悪く、三好筑前守はまた六郎の補佐の臣として六郎の権威と利益とのためには与二の思うがままにもさせず振舞うので、与二は面白くなくなった。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
前方の席に坐るならば、思うがままに答案を書けまいと懸念しているのだ。
— 太宰治 『逆行』 青空文庫
」(十九) 思うがままに恋の仇の冬子を呵責んだお葉は、お清に扶けられて柳屋へ帰った。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
いたずらの子供たちは前後左右から追っ取りまいて来て、逃げまわる娘の影を思うがままに踏んだ。
— 岡本綺堂 『影を踏まれた女』 青空文庫
ごわごわした固い布地の黒色パンツひとつ、脚、海草の如くゆらゆら、突如、かの石井漠氏振附の海浜乱舞の少女のポオズ、こぶし振あげ、両脚つよくひらいて、まさに大跳躍、そのような夢見ているらしく、蚊帳の中、蚊群襲来のうれいもなく、思うがままの大活躍。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
あたりまえの、世間の戒律を、叡智に拠って厳守し、そうして、そのときこそは、見ていろ、殺人小説でも、それから、もっと恐ろしい小説を、論文を、思うがままに書きまくる。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
推量して下さいまし、愛想尽しと思うがままよ、鬼だか蛇だか知らない男と一つ処……せめて、神仏の前で輝いた、あの、光一ツ暗に無うては恐怖くて死んでしまうのですもの。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
作例 · 標準
例句