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雑景

ざつけい
名詞
1
標準
文例 · 用例
上方近代雑景「今はもう皆あれだす、うちの子供にもあんなん買うたろ」といって漸く着せて見た洋服を、私は心斎橋筋の散歩で沢山見受ける。
小出楢重 めでたき風景 青空文庫
とにかくも、先ず芝居はどうであろうとも、芝居の中の浮世の雑景は、近代の様式による劇場のとりすましたるものとは違って、雑然として見るべきものが甚だ多い処に、私も芝居以上の陶酔を持つ事が出来る気がする。
小出楢重 めでたき風景 青空文庫
古い伝統の上にようやくと重なり重なって統一せるパリの都会とその生活の落着きと、美しさの上に立って動く芸術の様式であり、その様式によって直ちに写し出すことの出来る人間生活、日常風景、都会雑景である。
小出楢重 油絵新技法 青空文庫
それらの浮世雑景の中をまたその点景の一つとなってうろついていることが私自身の浮世でもある。
大切な雰囲気 大切な雰囲気 青空文庫
そのいいまわしやその枕の題材等によって、うまく人の心を本題の方へ引き寄せつつ浮世雑景を描くところに、名人の心を感じることが出来る。
大切な雰囲気 大切な雰囲気 青空文庫
ある雜景 歳の暮になると、南天や千兩や萬年青や梅もどきや、さういふ紅い念入りな實が、つやつやしく光り出してくる。
室生犀星 星より來れる者 青空文庫