露命
ろめい
名詞
標準
transient life
文例 · 用例
なにしろ田地持ちが外米を買って露命をつながなければならないようなことはまことに「はなし」ならぬ話である。
— 黒島傳治 『外米と農民』 青空文庫
彼には男爵中の最も貧しき財産ながらも、なおかつ財はこれあり、狂的男爵の露命をつなぐ上において、なんのコマルところはないのであるが、彼は何事もしていない。
— 国木田独歩 『号外』 青空文庫
それも今日母上や妹の露命をつなぐ為めとか何とか別に立派な費い途でも有るのなら、借金してだって、衣類を質草に為たって五円や三円位なら私の力にても出来して上げるけれど、兵隊に貢ぐのやら訳もわからない金だもの。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
姉は祖母をかかえて、裏長屋に、間借りをして、そこで、何か内職をして露命をつないでいる。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
俺は殘念ながら、知ツての通り、半熟の卵と牛乳で辛而露命を繋いでゐる弱虫だ。
— 三島霜川 『青い顏』 青空文庫
「いやあ、よく御馳走になりますな、お蔭で露命をつないでるようなもんですな。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
なんといったって、私は、ほとんど無一物の戦災者であって、妻子を引き連れ、さほど豊かでもないこの町に無理矢理割り込ませてもらって、以てあやうく露命をつなぐを得ているという身の上に違いないのであるから、この町の昔からの住民に対しては、いきおい、軽薄なる社交家たらざるを得なかった。
— 太宰治 『親友交歓』 青空文庫
そして、一代目の喜兵衛は乳母の小供の覚助と云う者の世話になって露命を繋いでいたが、暮の二十八日になって死んでしまった。
— 田中貢太郎 『四谷怪談』 青空文庫
作例 · 標準
桜の花びらが舞うのを見て、人生の露命さをしみじみと感じた。
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年老いた詩人は、自身の露命な生涯を振り返り、多くの詩を遺した。
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この世は儚い。我々は皆、露命を生きているのだ。
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