来妻
らいつま
名詞
標準
文例 · 用例
しかしあれ以来妻はそんな顔をするのをやめた。
— 二葉亭四迷 『嫉妬する夫の手記』 青空文庫
私達の父親が存命の時分にアメリカ人の友達が土曜日のたびに訪れると何時も私達もいつしよにそこまで出かけてテニスや踊りの相手をさせられたが、もう四五年来妻君はドレスさへ身につけた験しもないから稀には踵の高い靴でも穿きたいといふのであつた。
— 牧野信一 『心象風景(続篇)』 青空文庫
なぜなら自分の場合には、過去に母であった人も、将来妻となるべき人も、等しく「未知の女性」であって、それが眼に見えぬ因縁の糸で自分に繋がっていることは、どちらも同じなのである。
— 谷崎潤一郎 『吉野葛』 青空文庫
」 本家は幾分何かを發散するやうに大きな聲を立てて、復員して以來妻子と二階住居をしてゐる長男を呼び下した。
— ささきふさ 『おばあさん』 青空文庫
七月以來妻と自分との間が一層疎遠になつてゐる。
— 葛西善藏 『湖畔手記』 青空文庫
彼女等は何年來妻の實家の食客だつた。
— 葛西善藏 『不良兒』 青空文庫