繭価
まゆか異読 けんか
名詞
標準
price of a cocoon
文例 · 用例
安宅先生も、あゝ見えて、あれで、俸給の一部を割き、この繭価不振時代の養蚕を副業とする郷里の家の弟妹の学費のため月々仕送っている身分である。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
何しろ、村から隔離せられて、年久しくいて、姥となってしもうたのもあり、若いあわれな姿を、村人の目に印したままゆかはだなに送られて行ったりしたのだから、年ぱいはいろいろに考えられてきたのである。
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫
この歌の結句は、「崩岸辺から駒の行こ如す危はども人妻児ろをまゆかせらふも」(巻十四・三五四一)(目ゆかせざらむや)のに似ている。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
いまゆかいそうに、とんでいった、小さな子どもたちの姿を見て、かれは、自分にもかつてあんな時代があったと思うと、そのころのことが、一つ一つ目に浮かんで、すべて楽しいことばかりだったような気がしました。
— 小川未明 『戦争はぼくをおとなにした』 青空文庫
まゆから当然取れる真綿は、二斤半(一斤今の百八十目)をもって絹に代えることができる。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
口がへただから思うとおりには云えないが、とにかく話せるだけのことは話し、どうかこのままゆかせてくれ、と頭をさげた。
— 山本周五郎 『ちゃん』 青空文庫
たまたまゆかりあつてこの十年の間、私が与つてきた紙を想ひ起すためなのである。
— 柳宗悦 『和紙十年』 青空文庫
作例 · 標準
繭価の下落により、廃業を余儀なくされる養蚕農家が後を絶たない。
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今年の繭価は例年になく高値で取引され、農家の人々は胸をなでおろした。
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市場の動向によって変動する繭価に、関係者たちは一喜一憂している。
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