獺
かわうそ
名詞
標準
文例 · 用例
「人間が落ちたか、獺でも駈け廻るのかと思った、えらい音で驚いたよ。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
狸か、違う、獺か、違う、魔か、天狗か、違う、違う。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
※出る化ものの数々は、一ツ目、見越、河太郎、獺に、海坊主、天守におさかべ、化猫は赤手拭、篠田に葛の葉、野干平、古狸の腹鼓、ポコポン、ポコポン、コリャ、ポンポコポン、笛に雨を呼び、酒買小僧、鉄漿着女の、けたけた笑、里の男は、のっぺらぼう。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
獺橋の婆さんと土地で呼ぶ、――この婆さんが店を出すのでは……もう、十二時を過ぎたのである。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
獺橋の婆さんが、まだ火のない屋台から、顔を出してニヤリとした。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
――※、鮠、鮴の類は格別、亭で名物にする一尺の岩魚は、娘だか、妻女だか、艶色に懸相して、獺が件の柳の根に、鰭ある錦木にするのだと風説した。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
鵜の啣えた鮎は、殺生ながら賞翫しても、獺の抱えた岩魚は、色恋といえども気味が悪かったものらしい。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
してみると、おなじ獺でも山獺が持参するので、伝説は嘘でない。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫