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平張

ひらばり
名詞
1
標準
文例 · 用例
二度や三度の、失敗で平張るなんて、外聞があるぞ。
天母峰 人外魔境 青空文庫
御仮屋は新しい平張で、正面に紫の幕、緑の机掛、うしろは白い幕を引廻し、特別席につづいて北向に厩、南が馬場でした。
島崎藤村 藁草履 青空文庫
そのほか、日傘をかざすもの、平張を空に張り渡すもの、あるいはまた仰々しく桟敷を路に連ねるもの――まるで目の下の池のまわりは時ならない加茂の祭でも渡りそうな景色でございます。
芥川龍之介 青空文庫
が、見物は相不変、日傘の陰にも、平張の下にも、あるいはまた桟敷の欄干の後にも、簇々と重なり重なって、朝から午へ、午から夕へ日影が移るのも忘れたように、竜王が姿を現すのを今か今かと待って居りました。
芥川龍之介 青空文庫
それから、廊に囲まれた御庭の池にはすきまもなく、紅蓮白蓮の造り花が簇々と咲きならんで、その間を竜舟が一艘、錦の平張りを打ちわたして、蛮絵を着た童部たちに画棹の水を切らせながら、微妙な楽の音を漂わせて、悠々と動いて居りましたのも、涙の出るほど尊げに拝まれたものでございます。
芥川龍之介 邪宗門 青空文庫