殿屋敷
とのやしき
名詞
標準
文例 · 用例
いま一※ほどしたら屋敷をぬけ出して、少納言殿屋敷までそっと走ってくりゃれ」 千枝太郎は心得顔にうなずくと、泰親はさらに声を忍ばせて言った。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
奥平大膳殿屋敷の近くから、脇坂淡路守の土塀に沿うて、いつしか三人は芝口を源助町の本街道へ出ていた。
— 梅雨に咲く花 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
」「拙者、納谷殿屋敷へ参る者じゃ」「まア、坊ちゃんが。
— 国枝史郎 『鸚鵡蔵代首伝説』 青空文庫
「服部兄妹を貴殿屋敷へ、誘き入れられたご好意については、九十郎お礼申す。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
そうしてこの幾棟かの家屋のうちの、最大の、最良の、御殿屋敷風なのを選んで、戸を排してみると厳しく釘づけになっているが、それを合点の上で兵馬は、無理に押破って、御殿の中へ参入しました。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
加賀さまの赤門で名代の前田加賀守の御守殿屋敷。
— 氷献上 『顎十郎捕物帳』 青空文庫