偏癖
へんぺき
名詞
標準
eccentricity
文例 · 用例
眞の結婚とは知力と心情との年々清淨になつて行くことであるから、男女、人格、偏癖等を忘れてしまつて、徳と智慧とに進入するが善い。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
吾輩はその説の往々偏癖に流るるものなるを知るも、世の潮流に逆らいて民権熱に清涼剤を投じたるの功を没すべからずと信ずるなり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
偏癖な行動も、皆彼を憎みきらせなかつた。
— 折口信夫 『戞々たり 車上の優人』 青空文庫
然るに此情といふ者は、其大源は肉體欲即ち人欲に根ざす者なりと雖ども、夙に靈性欲即ち物欲と混合し易くして、飮食男女安逸より竟に權勢の欲、聲色の欲、勝克の欲、錢貨の欲と相混同し以て一種の情操偏癖となることあり。
— 西周 『情智關係論』 青空文庫
しかしながら、これらはまだ、二人の苦役としてはなま優しい部類であって、最も始末に終えないのは、この悪魔どもの餌に対する偏癖であった。
— 八人の小悪魔 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
材料の粗悪や、工程の煩雑や、装飾の過剰や、技巧の作為や、個性の偏癖や、意識の超過は皆疾病である。
— 柳宗悦 『工藝の道』 青空文庫
自分の能力は、偏癖で、一方に営利事業にたずさわりながら一方に政治のことに奔走することは不可能である。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
作例 · 標準
彼の偏癖とも言えるこだわりのおかげで、この製品は他に類を見ない完成度に達した。
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彼女の読書の偏癖はすさまじく、特定の作家のマイナーな作品ばかりを集めている。
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偏癖のある芸術家たちの集まるコミュニティで、彼はようやく自分の居場所を見つけた。
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