稲取
いなとり
名詞
標準
文例 · 用例
赤沢あたりから海岸の風景が殊によろしくなる、茫々たる海、峨々たる巌、熱川温泉に安宿があるといふので下つて行つたが断られた、稲取へ暮れて着いて宿をとつてほつとした、行程八里強。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
その人は、伊東を発足点にして、天城の麓を稲取に出で、河津の温泉に浴し、それから下田に出て、手石の弥陀窟を探り、長津呂から、今度は半島の西海岸に出で、土肥から三島の方へとくるりと廻つて来るらしかつた。
— 田山録弥 『間居』 青空文庫
農夫等の稲取りの様がすぐ向うに見て取られた。
— 豊島与志雄 『秋の幻』 青空文庫
文学篇の扉の処に出した「八百比丘尼」の石像は、四年前の正月、伊豆稲取のれふし町で見つけたもので、おなじ本の中にある房主頭の「さいの神」、帳面をひろげた女姿の「さいの神」らしいものとの間に、すゑてあつたのである。
— 折口信夫 『古代研究 追ひ書き』 青空文庫
稲麦の芒を厭うて、毎年暮春の麦の赤らむ頃から、飛羽を着て天に昇り、夏の稲取入れが終って後に、戻って来るのを習いとしていた。
— 柳田国男 『年中行事覚書』 青空文庫
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稲取(いなとり)は、静岡県賀茂郡東伊豆町の大字である。本項では1889年(明治22年)の町村制施行時に同区域に存在した稲取村、同村が町制施行した稲取町についても記す。
出典: 稲取 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0